國本依伸

 かつて「らくごのご」という関西ローカル番組がありました。笑福亭鶴瓶と桂ざこばがその場でお客さんからお題をいただいて、即興で新作落語を作ってみせるというものでした。
 さすがに即興は無理ですが、ご依頼時にテーマを言っていただけば、当日までにそれに沿った憲法のお話を準備させてもらいます。例えば、今までお話しした内容はこんな感じです。
 「保育と憲法」
 「学校・園でのモヤモヤ〜けんぽうあたまで考えよう」
 「憲法24条と立憲主義」
 「教育に関する権利と最近の法律とかそのへん(仮)」
 「新『安保法制』をリアルに考える」
 「カリフォルニアの自由すぎる家族のかたち」
 「アフガン・イラク戦争でアメリカはどうなったか?」
 アメリカ暮らしの実体験を交えることが多いのが、特徴といえば特徴です。また、子どもの権利条約の専門家を自認しています。

 憲法は人間が発明したものです。人類が自分たちの暮らしを良くするために発明した「道具」です。道具である以上、鍋釜や電化製品と同じで、その「使い方」に習熟することが大切です。230年前にアメリカとフランスで実用化され世界中に広がってきた憲法は、ちょっとしたコツさえ摑めば誰でも自由に使いこなせるのが特徴です。こんな便利な道具を使わない手はありません。興味のあるテーマ、身近な話題を通じて「憲法の使い方」のコツを摑めば、あっという間にあなたも憲法マスターです。