橋本智子

 思いがけず高齢で小さな最愛の恋人を授かり、2人で夢のような時を過ごしていた2011年、東日本大震災と福島の原発事故が起きました。私は1歳の赤ちゃんを抱いて、テレビに釘付けになり、震えていることしかできませんでした。2012年、自民党がアリエナイ改憲草案を発表しました。それでも私は目を背け、小さな恋人との蜜月に浸っていました。2013年、あれよあれよと現代の治安維持法、秘密保護法が成立してしまいました。それでも私はぼんやりと、きっとどこかで誰かが抵抗してくれるだろうと思って、”お母さん”だけでいることを楽しみ続けることにしました。2014年、さらにアリエナイ閣議決定。やばすぎる。もう目を覚まさないわけにはいかないと感じだしたのはたしかこのころ。
 そして翌2015年の安保法制。私はようやく目を覚まし、重い腰を上げて、憲法カフェやデモのお手伝いにあっちこっち飛び回ることになりました。それとともに、仕事(本業)への意欲も取り戻し、オンナコドモの幸せ、働く人の権利、そして犯罪被害にあった人の立ち直り・生き直しを考える日々にあっという間に戻って今日に至ります。
 「わかりやすい」ということ以外に、なんの取り柄もありません。
 だからこそ、この取り柄を最大限に活かし、また磨いていきたいと思いながらひとつひとつの憲法カフェに丁寧に取り組んでいます。こんな話が聞きたいとか、こんなテーマで、こんな切り口でというリクエストにはできる限りお応えしたいと思います。どうぞお気軽にお声かけくださいね♡