2017年1月6日金曜日

やや日めくり憲法 16条 請願権ってナニ?

日本国憲法16条
「何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別的待遇も受けない」


① 「請願」ってなに?
 「請願」とは、国会や内閣、裁判所、みなさんが住んでいる都道府県や市町村に対して、その職務権限に属するあらゆる事項について要望を述べることができる権利です。
 国民が政治に参加できず、表現の自由も認められていなかった王様の時代は、請願は国民の声を王様(政治を行う人)に伝えるほとんど唯一の手段でした。今は、王様の時代とは違って、国民に選挙権があるので、ある議員さんに自分の思いを託すことで自分の意思を政策に反映してもらうこともできるし、また国民に表現の自由が保障されているので国政を批判することもできるけれど、時には国民の意思を無視した国会運営がされてしまうこともありますね。そんなときに、国会に「こんな政策にしてほしい!」「そんな政策は止めてほしい!」とお願いすることができるんです。

② だれでも請願できます!
 また、請願は、選挙権が認められていない、18歳未満の未成年者や、外国人もすることができます。未成年者や外国人にとって、請願権は、自分の声を、国や地方自治体に伝えるのに重要な権利といえますね。

③ うまく使えば政治も変えられる!?
 三権(国会、内閣、裁判所)のうち、国民が直接選んだり、辞めさせたりできないのが内閣です。(国会議員は国民の選挙で選ばれます。最高裁判所の裁判官は国民審査を受けます。)
 そんな内閣でも「世論」はとっても気にしているはず。世論調査で内閣支持率が低くなれば、内閣総辞職もありますし。
 内閣に対する請願で私たちの声を届けることも、憲法12条にいう「不断の努力」の一つですよね。んー、ハードルが高いですか??
 でも、2006年には、静岡市で、ぜんそくの持病を持つ中学生が約2万4000人分の「歩きタバコ禁止条例」の制定を求める署名を集めて、請願をしたことがきっかけで、路上喫煙被害防止条例が制定されたという実績もあります。
 内閣がやっていることをきちんと監視して、ダメなものは「ダメ!」ということも大切だし、逆に「こんなことしてよ。」と要望することも大事。いろんな方法で私たちの声を伝えていきましょう!


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