2017年5月3日水曜日

やや日めくり憲法 53条(臨時会)

本日5月3日は憲法記念日です、祝日ですね!
その憲法の53条は、臨時国会について定めています。
 

第53条
内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。

 
通常国会とは別に国会を開いて議論する必要があるときに、
内閣と国会(総議員の4分の1)が決めれば臨時に国会を開けるよ、ということです

国会ではなく内閣が召集を決定できる理由は
内閣が政治をしていく上で、
「こういう法律が必要だ」とか「新たに予算が必要になった」とか思ったときに
国会に法律や予算をお願いするためです

ちなみに、
「召集することができる」じゃなくて
「召集を決定することができる」となっているのは、
52条でもちらっと触れましたけど
7条(10月7日に解説予定です)で「国会を召集すること」は「天皇」の権限となっているからです。


さて
当たり前のようですが、
この臨時会は、国会自身が開催を決めることもできます。
これは、実際に政治を行っている内閣が国会の望む方向ではない政治をやろうとしているときに、
内閣から説明を求めたり(63条の答弁義務が根拠です)
新しい法律を定めたりして
内閣をしっかり監督しようという目的があります。

 
ここでのポイントは
四分の一(つまり野党の一部)さえ賛成すれば
召集を決定できるってことです。

なんでか?

だって、さっき言った「内閣をしっかり監督しよう」というのは、
正直、与党では難しいですよね。
 
だって、与党の仲間が内閣になって政治やっているんですもん。

権力を分けてお互いを監視させ(権力分立)
基本的人権を擁護しようとする
まさに立憲主義を体現する条文です。


ところが
この臨時会の召集をしなかった内閣があるんです
そう安倍内閣です

戦争法といわれる安保関連法が強行採決された2015年10月に
衆議院で4分の1以上の賛成があったにもかかわらず、
安倍内閣は、国会の召集を決定しませんでした。

なお、自民党改憲草案では、
「要求があったときから20日以内」に召集が決定されなければならないとして、
自民党自身も「少数者の権利」であると認めています。
 
自ら定めている憲法草案にも違反するなんて…(_;)


こういう憲法違反をしたときに、
それはだめだよ
と声を上げることが重要なんですね(不断の努力)。