2017年8月8日火曜日

やや日めくり憲法 87条(予備費)


<日本国憲法87条>
 予見し難い予算の不足に充てるため、国会の

議決に基いて予備費を設け、内閣の責任で
これを支出することができる。

2 すべて予備費の支出については、内閣は、
事後に国会の承諾を得なければならない。


 憲法87条は予備費について定めています。
 予測できない突然の事態でお金が必要となった時のために、使い道を
決めない「予備費」を設けておいて、いざとなったら内閣はそれを使うこと
ができるけど、後で国会から承諾をもらわないといけませんよ、ということ
です。

 私たち国民は、けっこう大変な思いをしながら、税金を支払っています。
 それは、「お金は負担するから、権力者の皆さんは、それを、私たち一人
ひとりの尊厳を確保し、みんなが自由に幸せを追求できる社会をつくる
ために使ってくださいね」ということです。

 ところが、私たちから集めた莫大なお金は、とても誘惑の大きいもの。
だから、税金を運用する政府の人たちや、そこからの分配(補助金など
ですね)を望む人たちの都合のよいように、無駄づかいされたり、不合理
な増税をされたり、ということも起こりがちです。 
 そもそも憲法で権力をしばるという立憲主義は、歴史上、そのような税金
の問題をきっかけに発展して来た考えでした。そこで、日本国憲法は、
税金が無駄づかいされないように、86条で、税金の使い道について、
内閣に予算を作らせ、あらかじめ国会のチェックを受けるように定めて
います。

 しかし、予算を作るときには予測できない急な必要も考えられるので、
87条1項で、使い道を決めない「予備費」を設けることができるとしたの
ですね。ただ、その場合でも、同条2項で、「予備費」の使い方について
後から国会のチェックを受けるようにして、税金の無駄づかいを防ごうと
しているわけです。

 うっかり見過ごしてしまいそうな「予備費」ですが、もしかしたら無駄づかい
されているかも。国会だけでなく、私たちも、しっかりチェックして行きたい
ですね!