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ごあいさつ

みなさん、はじめまして☆
私たちは、自由民主党の「日本国憲法改正草案」の内容とその怖さを、広く知らせることを目的とする、若手弁護士(弁護士登録期が51期以降=登録から15年以内)の有志の会(略称「あすわか」)です。
現在、当会で作成したパンフレットや紙芝居を使って、全国各地(?)で講演(憲法カフェ、ランチで憲法など)を行っています!
また、イベントや集会に参加したり、声明を発表する、書籍を出すなどもしています。
こういった活動は、FacebookTwitterでも発信しています  ご注目ください!
なお、お問い合わせは、peaceloving.lawyer@gmail.comまで!

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2017年10月18日水曜日

振り返ってみませんか 女性輝く「はずない」アベ政治年表…( ̄Д ̄;) ②


 安倍政権&自民党が、「すべての女性が輝く社会」をスローガン
にしながら、実際に女性にどんなまなざしを向けてきたかを年表で
振り返る、後半です。

 この年表、昨年の春に作成したものなので、現時点までの更新が
できていないのが、申し訳ないところです(>_<)。
 「こんなのもあったよ!」というコメント、大歓迎です。




 結婚したらどちらかの姓に統一しなければならない民法の規定は、
現実的に女性の姓を奪う機能を持っているので、憲法違反だから無効
でしょ!と争った裁判で、最高裁が合憲判決を出したことは、忘れら
れません。
 「旧姓を使える便利な世の中になってきたから問題ないでしょ」という
判決の理屈は、女性の苦しみを分かろうともしない男性の論理そのもの
でした…この判決を書いた裁判官のメンバー、小池裕判事と大谷直人判事
は、今回、国民審査の対象になっています。
 罷免したかったら「×」印です。


 敗戦で日本が無条件降伏するまで、日本には家制度がありました。
 一人ひとりの「自分らしさ」なんてどうでもよくて、戸主に家族が従属
する「家」の維持・繁栄がなによりも大切だ、と徹底的に教育されました。
特に女性は、男性の所有物で、相続権もなければ選挙権もなく、要するに
人間扱いされなかったのです。
 そんな家制度を廃止させ、女性も男性と対等の誇りある人間だ、と宣言
してくれたのが憲法24条。一人ひとりの尊厳あっての家族だ、と、
「あるべき家族」像に押しつぶされていたすべての人を解き放ってくれ
ました。
 その24条を、ちゃぶ台ひっくり返すかのように変えてしまっているのが、
自民党の改憲草案24条。
 自民党をバックアップする「日本会議」の強い意向があるのでしょう。
わざわざ1項を「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。
家族は、互いに助け合わなければならない。」なんて書き換えているのです
から…


 家なんですよね。とにかく、家。
 社会の基礎的な単位は、個人ではなくて、家族なのです。
 助け合えればいいけれど、そんなわけにはいかない、離れていた方が幸せ
な事情を抱える家族は、少なくありません。DVやモラハラで命からがら逃げ
る母子をはじめ、深刻な事情で絶縁せざるを得ない家族…そんなここの事情
をいっさい無視して、「家族なんだから助け合いなさい」と迫る自民党さん
の頭には、個人の尊厳などはなく、「あるべき家族」というファンタジーしか
ないように思えます。


 自民党は、早くも「選挙に勝った」前提で、秋に改憲案を国会に提出する
なんていう報道もあります。公約には、24条の改憲は掲げてありませんが、
必ず狙ってくるテーマですし、その前倒しのように家庭教育支援法の成立を
公約に(政策集の中にこっそり)書いてあります。
 
 この年表に「うっ」と気持ち悪さを抱くかどうかで、ご自身の人権への姿勢
が分かるともいえます。どうでしたか?

振り返ってみませんか 女性輝く「はずない」アベ政治年表…( ̄□ ̄;)①


 すべての女性が輝く社会 …って、もう古いでしょうか。
 安倍政権が打ち出したスローガンだったような気がします。

 でも、女性の皆さんに聞きますっ(ダン←机を思わず叩く)、
なにか安倍政権のおかげで輝けましたか?

 女性が、男性と同じように、自分らしく生きていける社会に変えるには、
まず男性の生き方を変えなければならない、と、安倍政権は気づいている
のでしょうか。
 気づいているけれども気づかないフリをしているのでしょうか。
 どちらにしても、罪深い。

 男性(中心で回る社会)側が自分たちのライフスタイルを変えずに、
「輝きたいのね?いいよいつでも、男女平等だものね、僕たちと同じように
働けるならどうぞ」と女性に呼びかけたところで、女性たちは身動きとれ
ません。
 保育園の送り迎えはもちろん、子どもの急な発熱で会社を早退しなければ
ならないのはなぜもっぱら妻(母親)なのか。
 なぜ保護者会に出るのはもっぱら妻(母親)なのか。

 保育士さんのお給料も、ぜんぜん高くなりませんね。
 か弱い命と向き合い、人格形成の基盤を作り上げるアシストをしてくれる
保育士の仕事は、肉体労働でもあり頭脳労働でもあり、激務です。
 いまだに「誰にでもできる仕事だ」という無理解が消えない社会に、安倍
政権はなにか一石を投じてくれたでしょうか?
 保育士さんという仕事を大事に思い、お給料を良くして待遇を上げ、保育士
のなり手を増やすこと。これって、保育士として輝きたい女性と、たしかな
保育園に子どもを預けて輝きたい女性の、両方を助けることです。 

 安倍政権が、女性へどんなまなざしを向けてきたか、この年表をごらん
ください。
 作成したのが昨年なので、現時点までの更新ができていませんが
(まずは、前半1枚)…ご覧になれば、「女性、輝けるはずないじゃん…」と
脱力してしまう方、少なくないはずです。



 一人ひとりの「自分らしさ」になによりも価値があると考えるのが
日本国憲法。
 憲法に忠実に、女性が生きづらい社会を変えてくれるのは…少なくとも
安倍政権ではないようです。

投票日イブ(21日)! 弘川弁護士の憲法カフェ@神戸市西区


 もう、投票日まで数日ですね。

 あの強行採決の場面、思い出して下さい。
 自衛隊が内戦に巻き込まれていること報告した日報を隠蔽したこと、
思い出して下さい。
 おかしいでしょ!って怒る市民を指でさして「こんな人たちに負け
ない!」と逆ギレいした首相の姿、思い出して下さい。
 
 国民みんなでとことん話し合って政治を進めるんだ、という気が
みじんもない安倍政権に、私たちはほとほと、疲れ切っています。
 民主主義のシステムを無視する、ということは、国民をバカにして
いる、のと、イコールです。
 もうこれ以上、こんな政治を見ていたくありません。
 憲法や民主主義という視点から、どの候補者に票を入れようか、
決めて下さい。
 投票日イブ(21日)に、弘川欣絵弁護士の憲法カフェが開かれます♪


**************************** 

 憲法カフェ@神戸市西区

 カフェ・ド・けんぽう10月
 「わたしがわたしであるために
        個人の尊厳と憲法24条」



日時: 2017年10月21日(土)
    14:00~16:00



場所: 西区民センター2F 第2会議室
  http://www.kobe-bunka.jp/facilities/nishi/


資料代: 300円(高校生以下無料)

講師: 弘川欣絵弁護士
   (明日の自由を守る若手弁護士の会)

主催: 西神ニュータウン9条の会
     TEL 078-991-1955


 ☆ 託児はありませんが、お子様連れ大歓迎です!


 憲法改正をめざす自民党の『憲法草案』をご覧になったことが
ありますか?
 9条が注目されがちですが、ほとんどすべての条項が書き換えられ、
憲法の意味そのものが大きく変わる内容だという事をご存じですか?
 「そもそも憲法って何?」「家族ってなんだろう??」etc・・・
 個人の尊厳と両性の本質的平等をうたった24条にスポットを当て、
弁護士の弘川欣絵さんにおはなしをしていただきます。
 考える材料の一つとなれば幸いです^^


2017年10月12日木曜日

参考動画☆ 自民党の描く理想の国家・憲法がよく分かります。


 選挙期間になるとピタっと改憲の発言をやめるのが、安倍首相の
クセです。
 あまり誠実とは言えません…あんなにも前のめりに憲法を変えよう
とスケジュールを組んでいるのに、なぜ選挙になると、堂々と語ら
なくなってしまうのでしょう。ご自分の理想とする国家像や憲法の
形に、自信がおありなら、国民に語るべきです。
 語らずに改憲するなら、当然「そんなの聞いてないよ」です。

 どちらにせよ、選挙の結果が安倍政権と自民党のあたためる改憲の
スケジュールに大きく影響します。有権者のみなさまは、ぜひ、憲法
の行方を意識しながら投票してください。

 今日は参考資料として、動画などを紹介いたします。

 2012年の5月の映像です。
 https://www.youtube.com/watch?time_continue=1008&v=BrxAi30Szpw
 創生「日本」という団体の研修会で、登壇した自民党の議員さんたち
が次々にスピーチしている様子が撮影されています。
 
 例えば…
●稲田朋美議員
 「国防軍を創設する、そんな憲法草案を提出致しました。
前文に、私たちの国は私たちで守りませんなどと嘘の書いてある憲法は
今すぐ破棄をして自主憲法を制定しなければなりません。」拍手喝采

●下村博文議員は、「自虐史観」からの脱却について。
 
●新藤義孝議員
 「憲法改正しましょうよ。」
 「自民党の基本は家族です。自分が幸せになりたかったら、家族を
守ろう。家族を守るためには、地域と国と世界が安定しなければなら
ない。これが、自民党の原点ですよ。」

●長勢甚遠議員(←今は政界を引退されています。)
  「(自民党の憲法草案について)正直言って不満なんです。
…国民主権、基本的人権、平和主義、これは堅持すると言ってるんです。
みなさん、この3つはマッカーサーが日本に押しつけた戦後レジーム
そのものじゃないですか。この3つをなくさなければ本当に自立した憲
法にならないんですよ。」拍手喝采

●木内実議員
 「日本にとって一番大事なのはなにか、私は皇室であり国体であると,
常に思っております。」「皇室をしっかりお支えしなければならない。」

 …まだまだたくさんおられますが、こんな感じです。

<まとめサイト>
 https://matome.naver.jp/odai/2146647747327851701


 「よくわかんないけど、まぁ自民党でいいや」とぼんやりお考えの
お知り合いがいたら、ぜひ、この動画やまとめサイトを、紹介して
あげてくださいね!
 きっと自民党の方々も、自分たちの主張がみなさんに知られるのは
うれしいことだと思います。たくさん拡散させましょう(^^)/

2017年10月11日水曜日

10月18日 太田啓子弁護士の憲法カフェ@神奈川・二宮


 安倍政権が復活してからの5年弱…民主主義を真っ向から否定する
特定秘密保護法や共謀罪が作られてしまいました。
 戦争しないし軍隊も持たない、とあれほど憲法が宣言しているのに、
戦争したくないとあれほどママたちや若者たちが叫んでいるのに、憲法
9条を死文化させるような安保法制が作られてしまいました。
 もうこれ以上、こんな政治を見ていたくないし、こんな政治に未来を
狂わされたくない…そんな必死な思いがかかった選挙です。
 あれ選挙の争点ってなんだったっけ?消費税の使い道?北朝鮮情勢?
 分かりませんよね、それは仕方ないんです、安倍首相自身に大義は
ないし、発言のたびにおっしゃることが変わっているので(-_-;)。
 首相や自民党の言うことはクルクル変わりますが、憲法への影響が
絶大であることは間違いありません。投票までに、ぜひ、ぜひ、憲法の
キホンを知っておいて下さい!
 18日には、太田啓子弁護士の憲法カフェが神奈川の二宮町で開かれます♪


☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚

 太田啓子弁護士と一緒に!憲法カフェ@二宮


  あすわか(明日の自由を守る若手弁護士の会)の太田啓子弁護士による
憲法カフェ(子連れ大歓迎)を二宮で開催!!
 選挙を控えた大事な時期。憲法改正って何?憲法って誰のためのどんなもの?
太田弁護士に伺いましょう!


日時: 10月18日(水)
      13:30~15:30

場所: 二宮ふるさとの家 

   (〒259-0134 神奈川県中郡二宮町一色432)
   二宮駅北口よりバス 秦60秦野駅南口行 または 
      秦91秦野駅南口行に乗り、バス停一色で下車 徒歩3分



参加費: 500円

駐車場: 有

申込:下記イベントに参加表明をお願いします。
 イベントページ→ https://www.facebook.com/events/869426669875015/


講師:太田啓子氏
    (弁護士/明日の自由を守る若手弁護士の会) 
  2002年弁護士登録(湘南合同法律事務所所属)。
  2013年憲法カフェ開始、以降各地で200回ほど憲法カフェ開催。
 VERY、クロワッサン、婦人公論、LEE、週刊女性、AERA、ジュニアエラ等
 で憲法についてコメント、座談会出席等。
  共著「これでわかった!超訳 特定秘密保護法」(岩波書店2013) 、
 「憲法カフェへようこそ」(かもがわ出版2016)。


* なお午前中は同会場にて、渡辺優子プレゼンツ「くらしのゆんたく コス
 タリカの奇跡&ローカル選挙トーク」を開催します。
 https://www.facebook.com/events/1564217806975539/
* 両方のご参加大歓迎。
* 「コスタリカの奇跡」上映は1000円となっています。

10月20日 川本弁護士と憲法で飲む!憲法カフェ&バー@鎌倉



 突然のワケ分からない解散で、選挙へと突入したわけですが、
民主主義をとことん嫌って、壊してきた安倍政権を、やっと
終わらせることができるかもしれないチャンスととらえた方が
いいですね☆前向きに!

 面白いツイートがありました↓
 https://twitter.com/picoyai/status/917914569808297984
 安倍首相は、やはり選挙では、ご自分の改憲への執念について
語ろうとはしないのですね。どんなに自分や自民党が改憲に
前のめりになっているか、なぜ説明しないのでしょう?
自分が憲法を変えて、この国をどんな国に変えたいのか、自信が
あるなら理想を語ればいいと思うのですが…(-_-;)ワケガワカラナイ。
 
 どんなに首相がだんまりを決め込もうが、自民党が憲法を変える
プランをあたためていることは事実。選挙の結果は、大きく影響
します。だからもし今、「憲法っていっても、あんまり意識した
ことないし、よく分からない…」のであれば、投票までにキホンを
おさえちゃいましょう!

 10月20日、投票前の最後の週末、鎌倉で川本美保弁護士の
憲法カフェが開かれます。夜ですし…場所もカフェ&バーなので、
もうアルコール入れちゃって下さい!

  *:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆-

 憲法カフェっていうか憲法バー@鎌倉


日時: 10月20日(金)19:00~21:00


場所: 鎌倉百年の蔵 カフェ&バーtsuu
  (鎌倉市小町2-23-6)



参加費: 1000円


講師: 川本美保弁護士
  (明日の自由を守る若手弁護士の会)


申込先:0467-31-2950



最終回だよ!やや日めくり憲法 10条(国民の要件)



「やや日めくり憲法」シリーズ、ついに最終回。
11条から始まって、99条まで行き、1条に戻って…
最終回の今日は10条です。



<日本国憲法 10条>  
 日本国民たる要件は、法律でこれを定める。

 憲法10条に基づいて、1950年、明治憲法下で制定された国籍法は、
全面的に改正されましたが、当時の国籍法は,出生の時に「父が日本国民
であれば」子が日本国籍を取得する(!)父系優先血統主義を採用する
男女平等に反する法律でした。

 1984年,女子差別撤廃条約が国連で採択されたことを契機として,
母が日本国籍の場合にも子どもに日本国籍が付与されることになりました
このように,父母いずれかが日本国籍者である場合,どの子に日本国籍
付与されることを血統主義(ヨーロッパなど)といい,親の国籍とは
関係なく,出生地の国の国籍が付与されることを生地主義(アメリカ・南米
諸国など)といいます)。


 2008年,法律婚をしていない日本人の父とフィリピン人の母の間に
生まれた子どもが出生後に父から認知を受けたことで国籍取得届出を提出
したものの、両親が結婚していないことを理由に却下されてしまいました。
両親が結婚してようがいまいが、父親は日本人なのだから日本国籍を得ら
れるはず。子どもは,法律上の婚姻関係ない,日本国民の父と日本国民で
はない母との間で生まれた子には日本国籍を認めていない国籍法3条1項は
憲法に違反すると訴え、裁判を起こしました。最高裁はこの国籍法3条1項
は「憲法14条に違反する」と認定しました。

 ところで,1910年の日本による韓国併合により,コリアンには日本
国籍が取得され,1947年5月3日に,日本国憲法が施行された当時も
日本国籍がありました。しかし,1952年の講和条約の発効により,
日本は朝鮮半島に対する主権を放棄しました。このとき,日本は,講和
条約の発効と同時に,法務省の通達をもって,一方的に在日コリアンから
日本国籍を剥奪したのです。つまり,憲法10条が日本国民たる要件は
法律で決めるとしているにもかかわらず,法律よりも下位にある通達に
よって在日コリアンの日本国籍を喪失させ,在日コリアンの人権保障を
否定したのです。

 オーストリアを併合したドイツ政府が1956年に,ドイツ国内に居住
するオーストリア人に対し,国籍を選択する権利を付与する法律を制定した
こととはまるで対照的です。

 「日本国民」であるか否かによって,憲法に定めた権利そのものが認めら
れない,あるいは,著しく制約されてしまう可能性があるのです。


 日本国籍を持っている人を「日本国民」ということの並びで考えてみたい
ことがあります。みなさんは「日本人」を定義できますか?

 私は、すぐにはかっちりとした定義を言えません。

 ここ数年、「日本人スゴイ」と、ことさら「日本人」というルーツを強調
して褒め称えるTV番組が増えているような気がします。


 一方で、日本に帰化したモンゴル人力士の偉業を「日本人力士すごい」とは
決して言わずに、「日本出身力士」という言葉をあらたに作って賞賛したり
します。
 ノーベル文学賞をとったガズオ・イシグロ氏は5歳で英国へと移住し、英国
の国籍を持ち、コミュニケーションはもっぱら英語でとっていますが、それで
も日本のメディアは彼のルーツが日本にあることを強調して、日本の偉業かの
ように報道します。
 こういう人たちにとって、「日本国民」と「日本人」は違うということなの
しょう。

 このように、モヤっとした定義できない「日本人」であることに強烈な
アイデンティティを置こうとする空気が充満する社会は、とても息苦しい
ものです。
 そう、いうまでもなく、日本は多民族の地です。日本に住み着いた人たちは、
台湾の方面、朝鮮半島の方面、北方の方面、この3つのルートで入ってきた
と言われています。大和朝廷朝鮮半島や中国からの渡来人のアドバイスの下、
政治体制を整えました。他方、広く本州に住んでいたアイヌの人たちを
「征伐」して北へ追いやり、明治政府により同化政策をとりました。
 沖縄として併合された琉球王国も、例えば奄美大島と沖縄本島とでは、文化は
かなり異なります。このように、忘れてはならない侵略と同化の過去を背負い
つつ、たくさんの民族のたゆまぬ交流の歴史があってこそ、今の日本、今の
日本人があることを思えば、決して「日本国民」とは違う「日本人」という
くくりで優越感を感じたり、あるいは他者を排除したりするようなことは
できないはずです。

 少なくとも、日本国憲法はそういう偏狭な排外主義を容認しているとは
思えません。

 とてもシンプルな条文ですが、アイデンティティや尊厳について、立ち
止まって考えさせられますね。